無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」(ライン)というサービスが、人気を集めている。累計ダウンロード数が国内1000万人、世界2500万人を突破したばかりか、新サービス「LINE」の公式グリーティングカードアプリ「LINE Card」(iPhone/Android対応・無料)が、世界5ヵ国のApp Store無料総合ランキング1位を達成するなど、驚くほどの勢いを見せている。
「LINE」の仕様を明らかにしながら、人気の秘密に触れてみたいと思う。
NHN Japan株式会社が「LINE」のサービスを開始したのは、2011年6月23日から。利用者の多くは、10代後半から20代前半が中心ではあるが、幅広い年代に支持されているという。ちなみに、「LINE」の注目すべき機能は以下の通りだ。
(1)「LINE」アプリを導入している者同士の通話料金が無料
(2)メール機能も、もちろん無料
(3)「LINE Card」は、メールとは少し違うオリジナルカード作成機能
(4)パソコン、タブレットでも利用が可能となった
(5)英・中・韓国語を通訳してくれる自動通訳機能
(6)今日の運勢や相性占いが楽しめる占い機能
(7)お天気情報や放射能情報
以上、7つもの機能が使えるわけだが、人気の1つ目はスマートフォンならではの特長を活かした250種類以上のオリジナルスタンプと絵文字で、マンガの吹き出しのように進行し、写真やイラストを相手に送ることができるというもの。
オリジナルスタンプで使えるキャラクターは「キモカワイイ」というユーザーの声もあり、好評を博している。
さらに「LINE Card」には、「お誘い」「お祝い」「ありがとう」など目的ごとにデザインされたメッセージカードに、自分の好きな写真やメッセージを載せることができる。世界で1つだけのオリジナルカードをつくって相手に送ることができるため、より気持ちを伝えやすい。このメールとは一味違った機能も人気の1つだろう。
また、パソコンやタブレットで利用できるようになったため、「会社や部署単位で利用するようになった」といった声もあるそうだ。
ビジネスユースをはじめ、新たな利用機会・利用者層の創出に繋がっているのが、20代以上のユーザー数を増やしている一因になっている。
今後はスタンプや音楽、ゲームなどを展開していくことも検討されているとのこと。これからの「LINE」サービスに注目しておきたい。
(木村明夫/5時から作家塾(R))