ワールドカップで感じた
本田圭佑選手の立ち位置
2018 FIFAワールドカップ ロシア大会はフランスの優勝で幕を閉じました。日本の代表チームも大健闘、惜しくも決勝リーグ最初の試合で敗退しましたが、大会開始直前に代表監督が交代し、日本人の多くは「今度のW杯はグループステージ敗退だな」と感じました。
事前の下馬評は最低でした。大会直前に監督を変えたのですから、仕方ありません。日本人の本音の期待値は低かった。それは空港に駆け付けたサポーターの数でわかります。見送りはたった150人。しかし現金なもので、善戦した後の出迎えは5倍増の800人でした。
いずれにせよ、大きな期待を背負っての船出とはいかなかったわけです。代表選手たちに対する後のインタビューで明らかにされていますが、国民から期待されない中でのW杯参戦は選手たちにとってかなりの逆風に感じられたようです。
そんな日本チームの中で、大変重要な役割を果たした一人が本田圭佑選手でした。
今回、彼はどのような位置づけだったのでしょうか。代表批判の報道に対し、本田選手のこんな発言を目にしました。
「(一部略)~メディアの皆さんもね、割とそこの上げ下げを楽しむのは僕だけにしておいてほしい」
自分が叩かれるのは一向に構わない。感謝している部分さえある。だけど、そんな選手ばかりではないから、叩きたければ、自分を叩いてもらって、他の選手のことはそっとしておいてほしい、といった意味です。