「濡れ落ち葉」って呼称、
知っていますか?
The 3rd Place(サードプレイス)。スターバックス・コーヒーが自分たちのことを称してこう言います。第三の場所です。ちなみに第二の場所は職場。そして第一の場所は家庭だそうです。
定年ということは、何もしなければ第二の場所を失うということです。残るのは第一の場所と第三の場所。まさか日がな一日スタバに入り浸ることもできないでしょうから、それまでに比べて家にいる時間が格段と長くなるはずです。
定年後再雇用されたり、第二の職場を見つけたりすれば、それなりに出勤する場所は確保できますが、それでも多くの場合、それまでに比べれば就業時間は短くなるでしょう。家にいる時間はどうしても長くなるわけです。
この「家にいる時間」をどう充実させるかが、実は定年後の一大課題なのです。
以前に、70歳過ぎの人たちの生活時間をヒアリング調査したことがあります。正直、愕然としました。どのようなパターンかと言うと、まず寝る時間が早い。21時~22時には寝てしまいます。なぜなら、やることがないからです。
ところが平均睡眠時間が意外と短い。5時間ほどです。22時に寝ても、夜中の3時には起きてしまう計算です。さすがに、ここで起きてしまっても家族が困ります。だからそのまま寝床の中にいる。
やることがないので、NHKラジオ第一の「ラジオ深夜便」をイヤホンで聴く。これが終わるのが朝5時なので、そこでやおら起き出すのです。