人脈を広げる一つの手段が新たなコミュニティに属すること。どれだけの幅広い人脈を持っているかで、定年後の人生の質が決まると言っても過言ではありません(写真はイメージです)

「社内」「同質」から
次のキャリア展望は生まれない

 前回に引き続き、リクルートワークス研究所の「人生100年時代のライフキャリア」という研究プロジェクトの中間発表から興味深い結果を紹介したいと思います。

 人間は社会的な生き物です。一人では生きていけません。都会に住んでいても田舎に住んでいても、何らかのコミュニティに属さない孤独な生き方は、健全とは言えません。

 では、人々は、どのようなコミュニティに属していると認識しているのでしょうか。

 調査結果によると、圧倒的に多かったのが「同じ部署の同僚」(所属率64.1%)でした。続いて「社会人になってからの友人」(同43.8%)、「同じ職場の学び仲間」(同42.7%)、「異なる部署の仕事仲間」(同41.3%)、「学生時代の友人」(同40.4%)の順となっています。

 同じ会社に属する同僚を、最も大切な仲間であると認識していることがわかります。多くの人が、まずは会社を大事な帰属集団と捉えているわけです。

 では、それぞれのキャリア展望スコア(これからのキャリアや人生について「前向きに取り組んでいける」「自分で切り開いていける」「明るいと思う」と考えている度合いを調査結果から抽出した因子得点のこと、平均=0)はどうでしょうか。実は「同じ部署の同僚」は0.095と断トツに低いのです。つまり同じ部署の仲間は、次なるキャリア展望につながらないという結果です。