定森幸生(さだもり・ゆきお)
慶應義塾大学ビジネススクール、早稲田大学ビジネススクール非常勤講師
1973年、慶應義塾大学経済学部卒業後、三井物産株式会社に入社。
化学品原料の貿易・国内販売を経験した後、1977年、カナダのMcGill大学院修士課程修了(MBA取得)。米国三井物産New York本店人事課での仕事を含め、通算約11年間、米国・カナダに滞在。以降、一貫して三井物産のグローバル人材の採用、能力開発、人事評価制度の設計・運用などに従事する。その傍ら、北米の政府機関、有力大学(McGill, Cornell, UCLA, Texas A&M, Case Western Reserveなど)、American Bar Association(アメリカ法曹協会)などの招聘による広範なテーマの講演、ワークショップ、諮問委員会などで活躍する。
日本では、東北大学、明治大学、法政大学、獨協大学、多摩大学、全国外国語教育振興協会、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)などで、学生および実務家に対して「考えるだけの英語から、受け手に配慮しながら積極的に使うことで習得する英語」の実践例を説いている。2012年に三井物産株式会社を退職。
現在、慶應義塾大学ビジネス・スクール非常勤講師、早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、明治学院大学国際経営学科非常勤講師として、「Global Business Communication Strategy」「Global Business Competency Development」「Business Negotiations for Desirable Results」「People Management Challenges in Cultural Diversity」などの講義を通じて、実務家対象の社会人教育に従事する。その一方、企業のグローバル人材開発セミナー・ワークショップでも活躍中。一般財団法人英語教育協議会の理事も務めている。
著書に『現地社員活用の手引』(日経文庫)、『英文履歴書の書き方と実践表現集』(ナツメ社)がある。
ビジネスの現場で起こっていること
この度、『人を動かす英文ビジネスEメールの書き方――信頼と尊敬を勝ちとる「プロの気くばり」』を上梓しました。
本書は単なるフレーズ集ではなく、「臨場感のあるビジネス現場の実例集」です。日本語でもメール作成に困るような100のシーンにおいて、「人を動かす英文ビジネスEメール」の書き方と実例をご紹介するものです。
さまざまなビジネスシーンにおいて、「柔軟かつ戦略的な判断にもとづいた効果的なメッセージの組み立て」と「メッセージのインパクトを高める文章表現」を学んでいただける本になりました。
私たち日本人にとって、ネイティブ言語ではない英語でメッセージを書く以上、ネイティブにうまく伝わるかどうか不安になることはよくわかります。
だからと言って、英語の語彙や文法に気を取られるあまり、「ありきたりの」「無難に通じる」英語の慣用表現を使うことだけで満足していては、新しい価値を創出するビジネスコミュニケーションの実現は難しいでしょう。
本書では、「英語表現」より「気くばり」を優先しています。人の心を動かし、動機づけするパワーは、つまるところ「英語の洗練度」ではなく、「信頼と尊敬」だからです。
このことは他ならぬ筆者自身が、英語のネイティブ・ノンネイティブに関係なく、「世界のプロに心を動かされた経験」「洗練された説明に安心してイエスと言わされた経験」「WIN-WIN実現のため、筆者より優位な立場にある相手が示してくれた余裕の“気くばり”に感銘を受けた経験」から得た貴重な教訓でもあります。
英文Eメールに関する書籍は、日本だけでなく英語圏で出版された書籍がたくさんあり、私もさまざまな局面で多種多様の文献から貴重な英知やアドバイスを受け、実務で実践してきました。
それらの書籍に比肩することはできませんが、約40年間で、50ヵ国余りのプロとのコミュニケーション経験から学んできたエッセンスを本書に纏めることによって、僅かでも読者の皆さんの新たな気付きと学びの機会を提供することができれば、この上ない慶びです。
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】
『人を動かす英文ビジネスEメールの書き方ー信頼と尊敬を勝ちとる「プロの気くばり」』
商品をキャンセルする、値引きを拒否する、クレーム処理をする、
誤配送をおわびする、取引先の家族が亡くなるetc
日本語でも頭を悩ます場面。あなたならどう書きますか?
・こちらの意図と微妙なニュアンスをどう伝えるか
・言いにくいことをどう伝えるか
メール1つで、大きなトラブルに発展することもあります。
本書の著者は、約40年間、三井物産の商社マンとして
活躍してきた定森氏です。現在は慶應義塾大学、早稲田大学のビジネススクールで、「グローバルビジネスの現場で通用する英語」を社会人に教えています。
本書を通して、商社マン直伝の「生きた英語」をマスターし、グローバル競争で戦う際の武器としてください。
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