男の子をハグする女性写真はイメージです Photo:PIXTA

子どもの身支度から忘れ物チェックまで、つい先回りしてしまう妻。夫は「干渉し過ぎだ」と感じるが、妻は「私の子だから心配」と譲らない。コロナ禍をきっかけに表面化した子育て観のズレを、カウンセラーが深堀りする。※本稿は、家族問題カウンセラーの山脇由貴子『夫婦はなぜ壊れるのか カウンセリングの現場で見た絶望と変化』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。記事中の事例はすべて仮名であり、事実を元にしたフィクションです。

コロナ禍に妻の子育てを間近に
見た父は息子の将来が不安になった

 明彦さん(42歳)は妻である加奈子さん(42歳)が息子の浩二くんに過干渉なのではないかと思っているそうです。

「妻は、なんでもやってあげてしまうんです。宿題は自分でやらせますけど、つきっきり。翌日の学校の準備はもちろん、朝は下着や洋服を全て出してあげますし、着替えを手伝っている時もあります」

「それは、浩二がなかなか着替えようとしないから、遅刻しちゃうと思って」

 加奈子さんが口をはさむと「それは浩二の責任でいいじゃないか」と明彦さんが制します。

「心配なのは」

 明彦さんは続けます。

「息子が、何かうまく行かない事があると妻のせいにして責めるんです」

 忘れ物をしてもママのせい。先日は、学校に持って行く水筒を加奈子さんが準備していなかった事で、朝から「なんで用意してないんだよ!」と加奈子さんに怒鳴っていたそうです。