「マイルド」だった子が、農場にのめり込んだ

すず)それまでの鷹之介は、友達とも仲良くやっていたし、学校生活も楽しんではいたのですが、どこかサラッとしているというか、感情がマイルドというか、思いっきり楽しそうに何かをしている様子を見たことがありませんでした。「本人がもっと打ち込めることに出会えてないのかもしれない」と、私自身、ずっと思い続けていました。

 ですが、ライトロック農場では本当に生き生きした表情を見せるようになりました。何か新しい作業を任されたとき、やってみる?と私が聞くと、パアアアアっと表情が明るくなって「やる!」という返事が出てくるような。

マサチューセッツ州のライトロック農場
農場のスタッフと子ヤギを抱く鷹之介君(左)=アメリカ・マサチューセッツ州のライトロック農場 写真:八戸やえさん提供

 農作業の依頼があると、先に入っていた友達の遊びの約束をキャンセルしてでも、農場のことを優先しているほどでした。そんな鷹之介の様子に「好きなことに出会ったら、鷹之介もやっぱりこうなるんだ!」と私も確信できたんです。