酔っ払っていない時間が1日3時間しかなかった日々
以前、ダイヤモンド・オンラインで「酒豪の筆者が、酒をやめて気づいた10のこと」にも書いたことがあるが、筆者は現在、断酒している。前に執筆した記事では、誰もがとっつきやすく読めるようにするため、壮絶なことは詳しく明かさなかったが、筆者はアルコール依存症と診断され、2度もすい臓を壊して入院した。
一時期は、気絶するまで飲んで寝て、しかも朝起きてすぐ飲むために、常に枕元にお酒を置いておく、というところまでいってしまっていた。1日に、酔っ払っていない時間は2~3時間ほどしかなかった。そんな筆者が断酒を始めて、そろそろ2年4ヵ月になる。
声を大にして言いたいのは、お酒をやめてからの人生のほうが充実している、ということである。自分で言うのもなんだが、お酒をやめる前よりも、原稿の質が上がったし、企画もさえている気がする。生活が落ち着き、気分の浮き沈みも以前より安定してきたように思う。
なぜ、そんなことを強調するかというと、以前に書いた記事はもう2年以上も前のものであるにもかかわらず、いまだに定期的に感想のメッセージやメールをいただくことが多いからだ。お酒に悩んでいる人、大切な人がお酒に苦しんでいることに心を痛めている人。そういう方は、ぜひ勇気を出して専門医に相談してほしい。人生は何度でもやり直せる。これは本当だ。