しかし、嫉妬がネガティブな感情として心に根を張ってしまうと、仕事のパフォーマンスにいい影響を与えることはありません。また、最悪なのはその感情をそのままに周囲にまき散らしてしまうことです。

「彼が抜擢されるなんておかしい」
「あの人にプロジェクトを任せてもうまくいきっこない」

 などと周りに吹聴するのは、残念ながら自分の価値を下げるだけで、グローバル仕事人としての成功にはつながりません。

 では、どうすればこうした嫉妬心をコントロールできるのでしょうか。

嫉妬への特効薬は「自信」
「複数の能力」でコスパよく自信を持つ

 私の周りにいる嫉妬と無縁に見える人に共通しているのが「自信」です。嫉妬と無縁に見える人は、社会的にも成功している人が多いのですが、「与えられた肩書」によってではなく「自ら作り上げたポジション」によって自信を持っているように感じます。

 自分に自信があれば他者の成功は「不当なもの」として感じることはあまりなく、「今回はそういう巡り合わせなんだな」と素直に受け入れられるのではないかと思います。

 また、自信は「複数の要素の掛け合わせ」によっても生み出すことができます。会社の仕事はもちろん大事かもしれませんが、それ以外に例えば地域コミュニティーで要職に就いてみるとか、仕事で得た知見を生かして学生向けの勉強会を開いてみるとか、違う観点で自分の強みを生かすと「オリジナルの立ち位置」を作ることができます。

 日本ではなんとなく、「1つのことに打ち込まなくちゃダメ」という風潮に長年支配されてきましたが、その考え方が限界を迎えていることは明らかです。盤石と思われた企業が経営不振に陥ったり、想定外の競合が海外からやってきてビジネスのバランスが大きく変わったりすることが日常茶飯事の今、「複数の立脚点」を持つことが極めて大切です。

 それぞれの立脚点でベストプレーヤーでなくても、なるべく違う分野の能力を継続的に磨くことによって、意外なチャンスが転がり込んでくることがあります。この立脚点を作っていくことを私は「自分へのタグ付け」と呼んでいます。タグが多ければ多いほど、チャンスも膨らんできます。