「TikTokやYouTubeに動画を投稿している人の中には、有名になりたい、人気者になりたいという思いでやっている人がいるんですね。そういう人に、Twitterのフォロワーが増えて怖いと訴えても『どうして? 知ってもらうっていいことじゃん!』という感じ。別に、違法行為をしたり恥ずかしいことをしたりした動画ではないけど……。でも私は、こんな怖い思いをしてまで、友達との思い出をインターネットやアプリに投稿する必要はないって思います」(野上さん)

マッチングアプリで出会った恋人が浮気
LINEの画面から芋づる式に特定された

 Pairs(ペアーズ)、Omiai(オミアイ)、Tinder(ティンダー)など、近年、恋愛マッチングアプリを利用する人は増えてきている。恋活・婚活マッチングサービスに特化した調査機関である「Love Tech(ラブテック)ラボ」の調査によると、マッチングサービスユーザーのうち半数以上が好みの異性を見つけ、3人に1人以上は恋人ができたという。

 Facebookなどを使って気軽にユーザー登録ができ、結果も出やすいマッチングアプリ。ただし、知らない人との出会いにはリスクもある。詐欺や性暴力などの被害に遭わないように、アプリ上でマッチングした相手について、事前にインターネットで調べる自衛をしている人もいるそうだ。

 会社員の江本さん(仮名、30代男性)は、結婚相手と出会いたいという思いでマッチングアプリを始めた。最初は女性と上手くコミュニケーションを取ることができなかったが、プロフィールを変えたり、自己紹介文やメッセージの文言を工夫したりして、2人の女性とは実際に会うことができた。しかし、なかなか恋人を作るところまではいかなかった。

「マッチングアプリでは、自分の顔をはっきりと写した写真をプロフィール写真にしたほうが、女性に信用してもらいやすいらしいんです。でも、私は知り合いに見られたり特定されたりすることが怖くて、どうしても顔写真をアップロードできませんでした。マッチングが上手くいかなかったのはそれも原因かも」(江本さん)

 江本さんは、実際に会うことが叶いそうな女性にだけ、自分の写真を送るようにしていた。返信率は低かったが、個人情報をばらまくよりはいい。細々と工夫とアプローチを続け、あるとき好きなバンドが同じ女性と交際することになった。そこまではよかった。

「その女性と交際が始まって2~3ヵ月経った頃に、僕の住んでいる家に男性が来たんです。僕も全然警戒していなかったので、宅配か何かかと思ってドアを開けてしまって。そうしたら、その男性が僕に殴りかかってきました。多少怪我をしましたが、何とか落ち着かせて話を聞くと、僕の恋人の『彼氏』だというからそれはもう驚きました」(江本さん)