上司から部下への友達申請
パワハラにご用心
SNSでの交流を通して、後輩や部下と親しくなりたいと考える人もいるだろう。プッシュ通知ですぐに連絡が取れるので、LINEやFacebookメッセンジャーを仕事上の連絡ツールとして使いたいという人もいるかもしれない。
しかし、Sansan株式会社の「ビジネスにおけるSNSの利用に関する意識調査」(2017年12月)によると、「仕事とプライベートでSNSを分けたい」という質問に対して、81.9%の人が「分けたい」と答えている。著者の周りでは、特に20~30代の社員から、「上司からの友達申請は嫌だからスルーしている」という声が複数聞かれる 。
つまり、後輩や部下などが友達申請を受け入れたとしても、本音は違う可能性が高いのだ。上司の立場からの友達申請や友達強要は、パワーハラスメントになる可能性があるので注意したい。
休日などに緊急に連絡を取る必要があれば、「仕事で急に連絡を取りたいときは、何が一番連絡が取りやすいですか?」と当人に聞くのが一番確実だ。電話、メール、SNSなどの中から選ばせるといいだろう。
もちろん積極的にSNSでつながりたいという人もいる。対面で話を振ったときに当人が乗り気であれば、友達としてつながったり、仕事上の連絡ツールとしたりしても問題ない。