「5円玉でも拾う」は、もちろんたとえ話だ。人生の「流れ」は、川の流れのように、水の小さな粒子1つひとつが集まってできている。1つひとつの出来事や決断は小さくても、それを丁寧に集めれば流れができていく。5円玉のように、「大河」になるかもしれない「一滴」を無視せず、取りに行こうということだ。

 流れをよくするためにはまず、流れがあるということを認識し、信じることが大切である。そうすれば日常生活のなかで流れが見えるようになるし、流れが悪くなったときにそれを変えるための行動を起こすことができる。

◇イノベーションを起こす「6AKW」

 イノベーションを起こさずして企業が生きていくことはできないが、イノベーションを起こすことは決して簡単ではない。そこで著者は、イノベーションにつながるアイデアをひらめかせるための6つの行動として「6AKW(=6 Action Keywords )」を提唱する。

(1) 不要なムダ取り:不要なムダを取り除くことによって、必要なムダが入るスペースを増やす。

(2) フレキシビリティ:前例を疑うということ。うまくいっていても変えてみよう。

(3) スピードアップ:不要なムダ取りとフレキシビリティによって、仕事のスピードアップを図る。

(4) 本質を見る:スピードアップによって、必要なものだけを見る。

(5) 外へ出る:足で稼ぎ、肌で感じて得た刺激こそがアイデアの源になる。

(6) 遊び心:常識を疑えば、やがて斬新なアイデアに結びつく。

 これらを心がけることによって、無関係のものを結びつけるイマジネーションが豊かになる。イマジネーションに知識・経験が加われば、イノベーションを起こす可能性が高まるであろう。

◆「変な人」がやっていること
◇新しいものを試す

「変な人」は好奇心の塊である。新しいものが好きで、使ってみたい、いいものかどうかたしかめたいという気持ちを抑えることができない。良さそうなにおいがしたら買うというのが「変な人」のルールだ。