しかし、いまだに日本では「年功序列に裏打ちされた上下関係」によって、そういった差別的な言動が看過されています。そして、残念ながら日本はいまだに「おっさん」が支配しています。その「おっさん」たちは、立場や肩書きによって女性に対して強い態度を取っているのです。

 セクハラは、女性が男性に対して行うパターンももちろんありますが、日本のビジネスの世界においては、極めてレアケースであり、圧倒的に男性が女性に対して行う方が多いのは説明するまでもありません。男性は「ビジネス」のフィルターを通すことで、女性との距離を見誤ってしまうことがあるようです。

「相手は仕事のパートナー」
ビジネスの現場に性的な思考は不要

 男性が知らぬ間にセクハラを働かないようにするためには、女性と接する時に「相手は自分を仕事のパートナーとして見ている」と自分に言い聞かせることです。ビジネスの現場に性的な思考は不要です。

 また、日本には飲み会という文化があり、深夜まで同僚と過ごすことが珍しくありません。アルコールが入ることでさらに判断が鈍ってしまい、明らかにアウトなことをしでかす人も多数います。

「今までは大丈夫だったのだから、今後も大丈夫」というのはあり得ません。10年前には考えられないほど、あらゆる情報が簡単に手に入る時代です。「自分はセクハラを受けた」と今までは気づいていなかったか、気づいていても声の上げ方を知らなかった人たちが、これからはインターネットで様々な知識や手段を手に入れて、行動しやすくなりました。

 この記事を読んでいる人の中で、「もしかして自分は被害を受けたのではないか」と思う人がいれば、様々な方法で声を上げてください。そして、この記事を読んで「自分はセクハラをしている側にいるのではないか」と思った人は、すぐに行動とマインドを変えてください。

 日本はまだセクハラに極めて甘い企業文化が残っている国ではありますが、グローバリゼーションが進んでいけば、セクハラの理解が浅い人たちは大きなキャリアリスクを背負い込むことになります。加害者にならないためにも、自分のことをもう一度冷静に見直してみましょう。

(プレゼンテーション・アドバイザー 澤円)