【case.1】の書斎や【case.2】の学習机は、(A)金銭的、(B)スペース的に大きな浪費と言えるでしょう。特に、コンパクトな現代の住宅では、床面積を広く空けて空間を有効に使いたいもの。いらないものにスペースを取られるのはもったいないことです。

【case.3】の夫の趣味のコレクションは、夫が買ったものの管理を妻が担うことで負荷がかかり、妻からの信頼感を浪費している状態です。仮に妻が勝手に処分したりすれば、逆に夫からの信頼感を浪費することに。こうならないためには、先に説明したような意識のすり合わせが必要です。

 さて、これまで多くのご家庭へ伺ってきたことで、今では部屋の様子を見ただけで「どういうタイプの浪費をしがちな家か」がだいたいわかるようになりました。

「理想とする暮らしが、一般的な知識や常識など他者の基準からイメージされている」
「家族の間で意識のすり合わせができておらず、お互いのルールがけんかをしている」

 という浪費の2大原因が部屋の様子からも透けて見えるからです。こうした家では部屋の使い方やもののしまい方に明確な基準やルールがないので、どうしても散らかりやすくなってしまいます。また、居心地の悪さから安らぎを外に求めるようになり、外食やレジャーなどのコストが上がることでさらなる浪費を重ねることにもつながりかねません。

 浪費をやめるには、まず「どんな暮らしをしたいのか」をとことん掘り下げてみること。そして、家族間で理想の暮らしのすり合わせをすることから始めてみてはいかがでしょうか。

(家族の片づけコンサルタント sea〈しー〉、取材・構成/麻宮しま)