年収1000万円なのに貯金ゼロ
10世帯に1世帯は、年収1000万円超でも貯金が全くないそうです Photo:PIXTA

年収1000万円~1200万円の
単身世帯の45%は貯金ゼロ!?

「年収が多い=貯金も多い」
「年収が少ない=貯金は少ない」

 年収と貯金額の関係を考える時、このような公式が成り立つと思っている人は、きっと少なくないでしょう。しかしながら、FP暦30年の筆者の経験を踏まえると、この公式は必ずしも成り立ちません。この公式の逆、つまり「年収が多いけれど貯金額は少ない」「年収が少ないけれど貯金額は多い」という家計をたくさん見てきたからです。

 年収と貯金額が必ずしもイコールにならないというわけですが、やはり年収が多い人ほど貯金を貯めやすいという事実は変えようがありません。

 では年収1000万円超の家計では、どの程度の貯金額を保有していれば世間並みと言えるのでしょうか。参考として、金融広報中央委員会が毎年調査している「家計の金融行動に関する世論調査」(平成29年版)を見てみましょう。

(なお、「家計の金融行動に関する世論調査」では、正確には「金融資産保有額」と記していますが、ここでは「貯金額」と言い換えていることをご承知おきください)

 同調査の年収1000万円以上の貯蓄額のデータを抜粋したものが下記の表になります。平均額を見ると年収1000万円以上1200万円未満では貯金額が2813万円、年収1200万円以上では貯金額5176万円です。