9月7日~9日、東急電鉄、横浜高速鉄道と横浜DeNAベイスターズがコラボした「ビクトリーツアー」が人気を博した。鉄道会社とプロ野球球団の関係は昔から密接。自前球団を持たない東急電鉄には、これまでにないユニークな戦略も期待できそうだ。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

倍率20倍をくぐり抜けた
ベイスターズファンが大喜び

渋谷駅ホームに到着した「ベイスターズトレイン ビクトリー号」車内外をベイスターズ一色に装飾した特別車両「ベイスターズトレイン ビクトリー号」は9月16日まで、一般の営業列車として運行中だ

 通常であれば池袋方面行きの電車が発着する、東急東横線渋谷駅5番線。この日、到着した折り返し列車の行先表示板には「臨時」の文字が表示されていた。

 プロ野球球団、横浜DeNAベイスターズが、東急電鉄、横浜高速鉄道と合同で9月7日から9日まで開催した、事前応募制の「ビクトリーツアー」である。クライマックスシリーズ出場をかけた終盤戦に突入するにあたって、東横線・みなとみらい線の沿線を盛り上げ、横浜スタジアムに向かう道中も楽しめる新しい体験を提供したいとして企画された。

ツアーに集まったベイスターズファンは、およそ20倍の倍率をくぐり抜けた250人だった

 20倍の倍率をくぐり抜けた250人のファンたちは渋谷駅に集結。車内外をベイスターズ一色に装飾した特別車両「ベイスターズトレイン ビクトリー号」に乗り込み、横浜スタジアム最寄りのみなとみらい線日本大通り駅まで貸し切り列車で移動した。7日はゲストとして球団OBの「ハマの番長」三浦大輔さんが参加し、ファンとの触れ合いや、車内放送用マイクによるトークショーで道中を盛り上げた。

 ツアーは既に終了したが、この「ビクトリー号」は9月10日から16日まで、東急東横線、みなとみらい線に加え、直通先の東京メトロ副都心線、東武東上線、西武池袋線で、一般の営業列車として運行されている。