枝久保達也
なぜ規制外の風速で脱線転覆?特急「いなほ」事故から20年、ドップラーレーダーの驚異の精度
2005年12月25日、羽越本線を走行中の特急「いなほ」が突風により脱線転覆し、5人が命を落とした。事故から約20年、JR東日本はこの悲劇を教訓に強風対策を進化させてきた。慰霊式で語られた経営トップの言葉とともに、事故の背景と安全対策の現在地を検証する。

30年で変わるはずでは?「整備新幹線の貸付料」でJR東と国が対決姿勢、その「根本原因」とは
整備新幹線の「貸付料」を巡り、国土交通省とJR東日本との対立姿勢が明確になりつつある。焦点は、35年前に交わした「31年目以降は貸付料の算定方法を改める」との行政契約だ。国とJRの解釈が食い違う「根本原因」とは。

そりゃJRも問題にしたくなるわ…「役割失ったローカル路線」への赤字補填で、地方との対立が深まる背景
国土交通省は12月11日、有識者会議「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会第2回」を開催し、JR東日本、JR西日本、JR九州のヒアリングを実施した。主な論点になりそうなのが、JRがローカル線などの赤字維持の損失を補填する「内部補助」だ。JRは内部補助の拡大に警鐘を鳴らす一方、地方はネットワーク維持を前提にその継続を求めており、議論の行方が注目される。

もはや執念すら感じる…「のぞみ」最大1時間13本、“超過密ダイヤ”が実現できたワケ
JRグループは12月12日、2026年3月ダイヤ改正を発表した。特に驚いたのが東海道新幹線だ。「のぞみ」の運行本数を、最大で1時間あたり12本から13本へと拡大する。すでに限界とも思われた“壁”をいかにして乗り越えたのか。

2年ぶりに走った「白いロマンスカー」…大人気なのに“短命”だった意外な理由とは?
小田急電鉄は12月6日と7日、神奈川県相模原市の大野総合車両所でロマンスカー50000形「VSE」の「お別れ見学会」を開催した。ロマンスカーの「中興の祖」とも言える車両が、なぜわずか18年で引退に至ったのか。そして2029年にデビュー予定の後継車両はどのような姿を目指すのか。

「Suicaのペンギン」なぜ卒業?PASMOと共通のコード決済「テッペイ」の狙いと課題
JR東日本は11月25日、2026年秋の提供開始を予告していたモバイルSuicaのコード決済サービスの名称が「teppay(テッペイ)」に決定し、あわせてモバイルPASMOも2027年春にteppayを導入すると発表した。サービスの内容はさまざまな媒体が詳しく解説しているので、本稿では導入の背景と今後の課題を探りたい。

JRが払う「整備新幹線の貸付料」なぜ見直し議論?見えてきた「3つの論点」とは
整備新幹線の貸付料をめぐる議論が動き出した。国土交通省は11月4日に「今後の整備新幹線の貸付のあり方に関する小委員会」を設置し、6日に第1回委員会を開催した。12月から来年1月にかけて実施されるJR各社のヒアリングを前に論点をまとめてみたい。

なぜリニア工事費が11兆円へ倍増?それでも計画実現が不透明なワケ
JR東海は10月29日、建設中のリニア中央新幹線品川~名古屋間の総工事費が約11兆円に及ぶ見通しであると発表した。着工時の想定は約5.5兆円で、2021年に約7兆円へ増額するとしていたが、ついに当初見込みの倍まで膨れ上がることになった。リニア計画は本当に実現するのだろうか。

JR西・東海は絶好調なのに…JR東だけが“物足りない決算”となった事情
JR東日本の2025年度中間決算は、営業収益こそ増収となったが、営業・経常利益は微減にとどまった。JR西・東海が大幅な増収増益を達成する中、物足りない結果となった事情とは。

山手線が“円”になる最後のピースはどこだった?環状運転までの40年史
今年、開業140周年の山手線は11月1日、環状運転を開始してから100周年を迎えた。なぜ山手線は偉大なのか、山手線の「100年」ではなく環状運転を開始するまでの「40年」から読み解く。

「年内でさよなら」じゃなかった!山形新幹線E3系が今秋から担う「新たな仕事」とは
1997年にデビューし、四半世紀にわたり「ミニ新幹線」を支えてきた「E3系」が、ついに年内で引退を迎える。秋田新幹線から始まり、山形新幹線に引き継がれたこの車両は、小さな車体に最新技術を詰め込んだ名車として親しまれてきた。時代を駆け抜けたE3系、その足跡をたどる。

えっ、本物なの!?宙に浮かぶ「ピンクの列車」で味わう、京都のグルメ体験が想像の斜め上だった夜
京都・梅小路エリアに9月20日、廃線となった鉄道高架上の実物車両を使った異色のレストラン「FUTURE TRAIN」が開業した。オーバーツーリズムが深刻化する中、観光客の分散を目指す京都市の新名所となるのか。実際に訪れ、体験してみた。

ラーメンや寿司だけじゃない…世界に誇る「駅弁」が国民食となった140年の歴史とは
JR西日本は10月5日、京都鉄道博物館で「駅弁シンポジウム」を開催した。パネルディスカッションでは、駅弁事業者「まねき食品」の竹田典高社長、公共経済学が専門の相模女子大学の湧口清隆教授、明治・大正期の食文化が専門の梅花女子大学の東四栁祥子教授が登壇し、駅弁のいまむかし、そしてこれらをさまざまな角度から報告した。

東急田園都市線の衝突事故はなぜ起きた?原因は10年前の「まさかのミス」だった
完全であるはずの安全システムにも思わぬところに穴がある。東急田園都市線梶が谷駅で10月5日午後11時4分に発生した営業列車と回送列車の列車衝突事故である。なぜこのような事故が発生したのか。

故障、沈下、豪雨…「世界の鉄道史」を変えた東海道新幹線、その開業1年間の“壮絶すぎる舞台裏”
1964年10月1日に開業した東海道新幹線は日本のみならず世界の鉄道史を変えたと言われている。しかし、本領を発揮したのは翌1965年のことだ。開業から1年間にわたる苦難と試行錯誤の日々とは。

みどりの窓口ならできるのに…JR4社の「ネット予約連携」があまりに期待外れだった理由
JR4社は9月19日、各社が運営するインターネット列車予約サービスを連携し、利便性向上に取り組むことについて合意したと発表した。だが、その内容を見る限り、利用者にとって「わずらわしさ」の軽減は限定的なものとなりそうだ。

「駅ナカ」が消えてロボットが活躍…JR東日本が中長期成長戦略で「20年後の世界」を掲げたワケ
JR東日本は9月9日、鉄道を中心とするモビリティ事業の中長期成長戦略「PRIDE&INTEGRITY」を発表した。同社が描くモビリティの未来像とは。

埼京線は新幹線の“副産物”だった?幻に終わった「高崎線直通の本命ルート」
首都圏屈指の混雑路線として知られる埼京線は、9月30日に開業40周年を迎える。大宮と新宿を直結し、都市の発展とともに歩んだその背景には、新幹線建設や住民運動が交錯した複雑な経緯がある。埼京線の歴史とは。

交通系ICカードに“改ざんリスク”、子ども運賃50円均一…この夏の鉄道で気になった3つの話題
酷暑を残したまま8月が終わってしまった。今年の夏は、単体で取り上げるほどではないが、営業制度関係で興味深いニュースがいくつかあったので、まとめて振り返ってみたい。

「そりゃ普及するわ…」JR西日本のICOCAが急拡大、PASMOと明暗分かれた納得のワケ〈再配信〉
JR西日本のICカードICOCAの導入事業者が3月で50社を超えた。東日本でPASMOが停滞する一方、ICOCAはなぜ急速に普及しているのか。JR西日本の担当者に話を聞いた。
