いま最も危機感を持っているのは
パーキングビジネス
ウーバー、リフトといったライドシェアサービスが増大するにつれ、その余波を受けてビジネスが危機にさらされる業界も出てきた。代表例はタクシーやリムジンサービス、空港間のシャトルバスサービスなどだが、いま最も危機感を持っているのはパーキングビジネスだという。
ロサンゼルスのような都会ではバレーパーキングを目にする機会が多い。レストラン、ショッピングセンター、ナイトクラブなどの前に“バレー10ドル”などという立て看板がよく見られる。
バレーパーキングは、店舗が都心部にあり駐車場の提供が難しい場合など、パーキング業者に委託して客のクルマの駐車サービスを行ってもらうシステム。業者は店の前でチケットを渡して客のクルマを預かり、付近の契約駐車場などに運ぶ。用事を済ませた客はチケットをバレーパーキングの受付に渡すと、自分のクルマが目の前まで運ばれてくる、というサービスだ。とくに週末など込み合う繁華街に出かける際には便利だ。
しかし最近は、マイカーではなくライドシェアサービスで出かけるケースが急激に増えた。このサービスを使えばアルコールだって気兼ねなく飲めるし、渋滞した都心部を自分で運転する必要もない。バレーパーキングはチップも合わせるとそれなりの料金設定なので、ライドシェアサービスを利用したほうが安上がり、という例もある。