週刊ダイヤモンド2018年10月6日号第1特集は「新幹線vs飛行機 十番勝負」。ライフスタイルの変化や技術革新により、時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」は多様化した。それを踏まえて、週刊ダイヤモンド編集部では10の切り口で”移動の覇者”の決着をつけた。今回、特集から新幹線と飛行機のセキュリティーについて対決させた記事を、ダイヤモンド・オンラインで特別公開する。手荷物検査の是非が問われている。
不足の事態に対する現場の教育訓練の様子
緊張感みなぎる実戦訓練(?)が行われた

17年末までに防犯カメラ設置も
繰り返される悲劇

 「ふざけるな、このやろう!」「落ち着いてください、武器を捨ててください」。席に座っていた不審者が突然、凶器を振り回す。現場に駆け付けた乗務員が盾を持って防戦する。

 8月、JR東海は「不測の事態に対する現場の教育訓練」の様子を公開した。実際の新幹線車両を使ってのデモンストレーションには、乗務員や警備員のみならず、鉄道警察まで参加する力の入れようだ。

 新幹線の安全神話を崩す事件が相次いでいる。2015年には東海道新幹線の車内で男が焼身自殺を図り、火災が発生。今年6月には男が刃物を振り回す無差別殺人事件が起きた。1993年にのぞみ車内で覚せい剤常用者による刺殺事件が起きて以来の大惨事だ。

 JR東海は焼身自殺事件を受けて、17年末までに全編成の9割に防犯カメラを設置したが、抑止力にはならず悲劇は繰り返された。