米二輪車大手ハーレーダビッドソンは、新規顧客の獲得に当たってとりわけ強力なライバルに直面していている。自社の中古バイクだ。米国で販売されているハーレーダビッドソンは新車1台に対して中古が3台の割合だ。 10年前はその反対の状況だった。米国では2006年をピークに新型バイクの販売台数が半減した一方で、中古バイクの販売台数は13%増加した。ウィスコンシン州ミルウォーキーに本社を置くハーレーは今年、4年連続で販売台数が減少する見通しだ。同社の中心的な買い手である年配顧客の購入台数が縮小している一方で、若年顧客でその穴を埋めることができていない。長年にわたり販売台数と生産台数を大幅に伸ばしてきた結果、市場には今、中古ハーレーがあふれており、高額な新型モデルに大枚をはたきたくない顧客に豊富な選択肢を提供している。
販売不振のハーレー、ライバルは自社の中古車
ターゲットの若者には高すぎる新型モデル
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