起業しなくても人生は負けじゃない
就職したってチャレンジはできる

 4つの質問と自分の気持ちを照らし合わせてみて、「あー、自分は起業に向いてないのか…」とがっかりした方もいるかもしれません。

 でも、心配しないでください。起業できないことと人生の勝ち負けは無関係です。また、起業家と企業に属する人を比べて優劣をつけるのはナンセンスです。あくまでも人生における職業の選択であり、どちらがいいとか悪いとかいうものではないでしょう。

 また、「就職したらつまらない仕事しかできない」というのも、ちょっと違うかなと私は感じます。起業家だってたくさんのつまらない書類仕事に追われることだってあるし、出たくもない会議に呼ばれてしまうこともあります。

 企業に就職したらやりたいことができないという人もいますが、それは誰が決めたことなのでしょう。私は企業に所属していますが、自分で様々な工夫をしながら、そして会社の規約も理解しながら、かなり自由に働いています。もちろん制度面で恵まれているのは間違いありません。

「うちの会社では無理」というのであれば、変える努力をしてみてはいかがでしょうか。所属する組織のルールを変えようとして動けない人が、起業してどうやって世の中を変えるのでしょう。

「前例がない」「誰もやったことがない」なら、まさに起業家精神が試されます。それも会社員のままなら、報酬をもらいながらチャレンジができるわけです。生活の心配をすることなく、起業家マインドを発揮できるなんて最高ではないでしょうか。

 私は様々なスタートアップ企業のお手伝いをさせてもらいながら、そこでの知見を会社にフィードバックできています。また、「圓窓」という屋号を作って、企業人としてではなく個人として活動することもできています。つまり、企業に所属しながら新しい働き方ができると身を持って経験しています。

「うちの会社では絶対やりたいことができない。でも、そもそもやりたいことがまだぼんやりしているから起業は不安だ…」という状態なら、迷わず転職しましょう。いっそ住む場所ごと変えてしまってもいいかもしれません。

 できない理由を探していては前には進めません。今の時点でできることを最大限やり切りつつ、少しずつそのゴールのレベルを上げていくことで鍛えられます。変化を乗り切る成功体験を積んでいくうちに、情熱を思い切り傾けられるものが見つけられたなら、ぜひとも起業というアクションに踏み切ってみてください。

(プレゼンテーション・アドバイザー 澤円)