米連邦最高裁判所の判事に指名されたブレット・カバノー氏の人事案を巡り、ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は週内の採決開始に向けて準備を進める方針だ。共和党は上院定数100議席のうち51議席と、民主党の49議席をわずかに上回っており、マコネル氏は、民主党が全員反対に回った場合でも、共和党の結束により承認に持ち込みたい考え。ただ、鍵を握る共和党上院議員3名――ジェフ・フレーク(アリゾナ)、リサ・マカウスキー(アラスカ州)、スーザン・コリンズ(メーン)各氏――の意向はまだ明確になっていない。またカバノー氏を巡っては、先週の公聴会を受けて米連邦捜査局(FBI)による追加調査が行われており、その結果を見極めることなく、採決に向けた準備に着手することになる。FBI調査は5日までに終了する見通し。