――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   米雇用市場を冷え込ませるものなどあるだろうか。そう、米連邦準備制度理事会(FRB)だ。  米企業の採用難は先月、一段と悪化した。9月の雇用の伸びは鈍化したものの、失業率は3.7%と、前月の3.9%から低下した。雇用減速はハリケーン「フローレンス」の影響だった公算が大きい。ただ、失業率は1960年代後半以来の低水準となっている。現在の労働市場は当時から様変わりしたとはいえ、60年代の状況を振り返ってみる価値はある。