米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)が最高経営責任者(CEO)を解任し、比較的新しい取締役を後任に据えることが報じられた1日、イエール大学のジェフリー・ソネンフェルド教授(経営学)は電話の対応に追われた。フォーチュン1000企業を率いるトップから相次いだ電話やテキストメッセージや電子メールの内容は、基本的に同じだった。「取締役に迎える人物について心配するべきなのか」と聞かれたという。とうの昔に一線を退いた幹部はCEO候補にならないとの発想から、そうした人物を取締役にした方が良いのかと聞くCEOも何人かいた。「彼らはキャリアの半ばで退いた、非常に若い退職者を恐れている」とソネンフェルド教授は話している。