シリコンバレーの起業家のうち、ビデオゲーム会社の経営に失敗したことで成功を収めた人物はスチュワート・バターフィールド氏の他にはいないだろう。同氏は最初に立ち上げたビデオゲーム会社を軌道に乗せることができず、その会社を写真共有サービス「フリッカー」にくら替えした。フリッカーは2005年に米ヤフーに買収された。4年後、別のビデオゲーム会社を共同で創業したが再度つまずき、今度は同社でのゲーム機能を基にメッセージプラットフォームを開発した。その会社は今、スラック・テクノロジーズとして知られ、バターフィールド氏は最高経営責任者(CEO)を務める。サンフランシスコに拠点を置く同社は2014年にメッセージサービス「スラック」の提供を開始して以来、300万人以上の有料顧客を抱える企業に成長した。スラックはさまざまな企業で社内メールやオンラインチャットを補う、またはそれに代わるツールとして利用されている。
スラックCEOインタビュー:上場の意思は?
バターフィールドCEOに新規株式公開(IPO)への意思や経営理念について聞く
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