米防衛関連企業にとってサウジアラビアは最大の顧客だ。業界幹部やアナリストらは、サウジの反体制記者ジャマル・カショギ氏が殺害されたとの疑惑を巡る議論によって契約が頓挫する公算は小さいとみている。米国とサウジの両政府が長らく交渉してきた契約には、結実までに何年もかかる案件もある。ドナルド・トランプ米大統領は昨年5月のサウジ訪問中に1100億ドル近い契約を発表した。多くの防衛アナリストによると、この金額には30年続く可能性のある既存の契約も含まれている。サウジがカショギ氏を殺害したとするトルコ当局者らの主張を受け、米国のサウジへの武器売却は抑制されるべきとの声が上がっている。ただトランプ氏はこれに抵抗してきた。予定されている契約は米国の企業と雇用にとって極めて重要だと述べている。
サウジと米防衛産業、密接な関係の行方は
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