「ごみの持ち帰りにご協力を。会場の近くに住んでいる人もたくさんいます。『誰かが捨ててくれるから』『少しくらいなら』『ここなら見えないから』と思って捨てたごみが、とても迷惑をかけてしまいます」(長岡、一部抜粋)

「『ゴミの持ち帰り禁止!』大混雑の中ではゴミがとても邪魔になり道路の片隅などに放置されるため(中略)、各所に臨時のゴミ集積場所を設置しております。持ち帰らずにゴミ集積所に捨ててください」(大曲、同)

「大会翌日は、早朝より地元の小中学生をはじめ2400名もの清掃ボランティアの皆さんに協力していただいています。(中略)苦労をちょっとでも軽くするためにゴミは決められたゴミ置場に置いてください」(土浦、同)

 共通するのは、地元住民に迷惑を掛けないため、かつボランティアの負担を軽くするため「持ち帰らずごみ置き場に捨てて」と呼び掛けている点だ。

 いずれも長い伝統があり、観客のマナーにも定評がある花火大会だが、昨年の長岡では大会後に「ゴミがほとんど落ちていない!」のツイートが反響を呼んだ。観客が投稿したとみられる画像も拡散され「終わった後のゴミひとつ落ちていない会場に感動」「マナーも日本一の花火大会」などの投稿も相次いだ。

 投稿などによると、観客が必ず通るゲート付近など捨てやすい場所にごみ収集所が設置されていたほか、地元中学生の手作り看板が「ポイ捨ては気が引けてしまう」と思わせる効果もあったようだ。

 淀川のように「観客のマナーに期待しても無理」と見限って開き直るのも一つの手だが、やはり主催者としては観客のマナーに頼らざるを得ないのが現実だ。

「来年の花火大会無くなっちゃうよ」――。

 地元住民からの苦情が主催者に殺到しないよう、「ふじさわ江の島花火大会」の惨状をツイートした投稿者の懸念が現実とならず杞憂に終わるよう、観客も最低限のマナーは守りたいものだ。