「女子力高くない」と
ディスられても気にしない
(おぉ、ディスられてる)
聡子さん(仮名・50歳)は失笑した。
Facebookでフォローしている「友達(60代目前)」が書いた記事に、自分とはほぼ逆の女性像が「女子力が高い条件」として並んでいたからだ。
ちなみに「ディスる」とは、相手を否定する、または侮辱することなどを意味する若者言葉。高校生と社会人1年生の子どもたちがよく使う言葉なので、聡子さんも自然に使っている。
「友達」が主張する「女子力高い条件」は、以下のようなものだった。
・ズボンはNG、スカートをはくべし
・ショートはNG、髪は伸ばすべし
・口紅はこまめにつけ直すべし
・マスカラ、チークはマストアイテム!
・へそが隠れるパンツはやめよ、緊張感を持つべし
・ブラは真新しく!くたびれブラなんてありえない
・香水つけて、女子らしさを香らせよ
・スニーカー禁止、ヒールを履くべし(ハイヒールでなくとも、パンプス系なら可)
「初級編なので、見た目から。」との但し書きまであった。
正直、余計なお世話である。一体、この条件、あるいは「女子力」肯定論に賛同する人がどれだけいるのかも疑問。
聡子さんのファッションは常にズボン(パンツスタイル)、スカートはめったにはかない。髪はこの10年、ずっとショートカットだ。そのほうが似合うと思っている。