年収1500万円以上のスペシャルマーケット
その世界に入れるのは全体の1.1%

 以前も触れましたが、国税庁の調査によると年収1500万円以上の人は1.1%しかいません。つまり1500万円以上の年収を得るにはみんなと一緒ではダメで、希少性が必要です。で、みんなと一緒だとダメな事柄はいろいろ考えられますが、その1つが「面白い仕事をしたい」という気持ちに対する本気度なのだと思います。

 年収1500万円以上で大きな責任と権限を与えられる人材のマーケットは非常にスペシャルな世界で、それより下のマーケットとは大きな違いがあります。やはり事業をゼロイチでつくれたり、会社の将来の柱となる技術を開発したり、多くの人を動かして利益を上げられたりするような人でなければ、そこには入れません。

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 そうした人材になるには、新しいチャレンジに本気を出し続け、他にあまり類のない実績や経験を積まなければ到達できません。ダイヤモンド・オンラインの読者層であれば、皆さん本気で仕事に取り組んだ経験を必ず持っていると思います。それを今やって、かつ長期的に継続していけるかどうか。

 逆説的になりますが年収にあまりこだわらないのに超・高年収層になる人は、仕事の面白さを本気で追求するからこそ、大胆なチャレンジも辞さず長期的にモチベーションも維持でき、結果的に超・高年収層入りするようなキャリアになっていくのでしょう。

 もっとも、全員が本気で「面白い仕事」を追求すべしとは思いませんし、スペシャルなマーケットを目指す必要もないと思います。給与所得者全体の上位1.1%に入るような努力と成果を出すことは非常に大変で、必ず思い通りの結果が出るものでもありません。

 建前で「面白い仕事がしたい」と言って無理して疲弊するくらいなら、中途半端に大きなチャレンジはせず、自分にとって程よいチャレンジの枠内で、よりよい仕事をしていくのも1つのキャリアの在り方です。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)