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懸案だったLNG事業の売却に向けて最終交渉に入った東芝 Photo by Reiji Murai

「日系は遠慮したけど、米国企業なら買いたたくだろうね。お手並み拝見です」。エネルギー業界関係者は、東芝の交渉力に興味津々だ。

 東芝は米国テキサス州で展開する液化天然ガス(LNG)プロジェクト「フリーポート」について、米ガス大手のテルリアンと売却に向けて最終交渉に入った。

 2019年から20年間、年間220万トンのLNGを引き取る契約を米フリーポート社と13年に結んだが、これが東芝の懸案事項になった。LNGの販売先がほとんど見つからず、このままでは最大1兆円の損失が出るリスクがあるのだ。このため事業を売却する方針を示していた。

 今年8月の1次入札を前に、みずほ証券、英バークレイズ証券とファイナンシャルアドバイザー契約を結び、国内の電力・ガス会社、商社などに事業売却の感触を探った。しかし、けんもほろろの応対。まったく相手にされなかった。

 国内各社は必要なLNGを調達済みで、おなかいっぱい。安く買えるならと期待を抱いた企業もあったが、結局、「国内企業は、東芝から買いたたいて事業を取得した場合のレピュテーションリスクを恐れた」(LNG関係者)という。