今年2月と9月にはミラノコレクション、10月にはアマゾン・インド・ファッションウィークに出店する初の女性日本人テーラーとなった勝友美さん。大阪・淀屋橋と東京・六本木にある勝さんのオーダーメードスーツ専門店「Re.muse/レ・ミューズ」では、20万円以上のオーダーメードスーツが毎日のように売れていく。「Re.muse」のスーツは「ヴィクトリースーツ」と呼ばれ、大切なプレゼンなど大仕事に“勝利”するということで、経営者やビジネスパーソンが仕立てに来ることも多いそう。今回は、数多くのスーツを仕立ててきた勝さんに、今すぐ使えるスーツの着こなし術、「勝てる」スーツの選び方を伝授してもらった。(談/株式会社muse 代表取締役 勝 友美、構成・執筆/ライター 相馬留美)
「うまくいく人といかない人」の差
それは「身だしなみ」が作る
うまくいく人といかない人、あるいは売れる人と売れない人の差は、身だしなみが作ると言っても過言ではありません。どんなに知識がある人であっても、清潔感や安心感は見た目から判断する部分が大きく、それが信頼感に直結するからです。
その「身だしなみ」におけるスーツの役割は甚大。ファッションが与えるその人の印象のうち、スーツは全身に占める割合が高いためです。
相手にとって信頼に足る人物という印象を与えるために大いに関係する「身だしなみ」ですが、スーツのマナーを守っていないと、途端にだらしなく見えてしまいます。そのため、特にスーツのマナーは非常に大切だということです。
言葉というのは「誰が言っているか」が重要であり、同じ言葉でも信頼のおける人の言葉には説得力がありますから、ビジネスもスムーズに進みやすいです。それを踏まえて、信頼感を高めるための着こなし方を考えてみましょう。