違ったタイプのリーダーを育てることで
会社組織全体にもプラスとなる!

「やわらかタイプ」の人は、誰かのために仕事をすることで充実感を得られるため、その誰かが「ありがとう!手伝ってくれて助かったよ」と感謝するとそれで満足してしまいます。

しかし、その対象をチームや組織に広げると、チーム成果や組織での成果に対して貢献しようとします。

そうやって視界が上がった瞬間、「チームのためになるなら、自分がやらなきゃ!」と主体性が生まれるのです。

貢献の対象が個人ではなくチームや組織になると、貢献の発揮の仕方が変わり、チームのためを思って貢献をするため、その貢献欲求が強くなるほど「支援型のリーダーシップ」が発揮されます。今の時代、こういったサーバント・リーダーシップが求められている現場も多いものです。

例えば、営業部隊のトップが支援型リーダーであれば、より営業が数字を取る活動に専念できるように、営業サポートを強化します。また営業のやり方等、成功事例の情報共有などをして、戦略を体系化するなど、営業が動きやすく、かつ、後方支援部隊も働きがいがあるような支援ができるのです。

部下を引っ張っていくような従来の「ガツガツタイプ」のリーダーは、攻撃は強いが守りは弱い組織になりがちです。

組織においては、やわらかタイプのリーダーも育てることで、守りも強くなり、組織全体が機能するようになります。

引っ込み思案だったとしても、やわらかタイプの特性に合った支援型リーダーに育てることで、組織にプラスの効果をもたらしてくれるのです。

キャラを見きわめて人を動かす!<br />引っ込み思案タイプにリーダーを任せるには?羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。