「Give First」グローバル仕事人は、「Give First」を心がけることが大切です(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 皆さんこんにちは、澤です。

 皆さんは、社内の方々とどのようにお付き合いされていますか?

 日本企業では、上下関係や同期の関係が密接であることが多く、毎日のように先輩や上司と飲みに行ったり、週末にゴルフに行ったりという付き合いがいまだに多いようです。

 私の勤務する企業は外資系ですが、そのような日本的な人付き合いが少なくないように感じます。

 一緒にいたいと思う人と長い時間を過ごすのはとてもいいことだと思いますし、全く否定する気はありません。人間関係の密度が濃ければ、相互理解が進み、何かの決定事項に関するスピードがアップしやすくなります。

 その一方で、あまりにも近い関係の人とばかり付き合ってしまうと、視野が狭くなってしまったり、あるいは部門同士のセクショナリズムに巻き込まれて、他の部署との対立にさらされてしまったりすることもあります。

 グローバル仕事人たるもの、できる限り広い視野と自由な活動範囲を持ちたいもの。どのようなマインドセットで仕事をすれば広い視野で自由に活動できるのか、今回は私の考え方をお伝えしたいと思います。

「Give First」をとにかく徹底する

 これは私の基本姿勢なのですが、とにかく「Give First=自分から先に貢献する」のマインドを持つことが大切です。自分が手伝えるな、何か役に立てそうだな、と思ったら、どんどん自分から立候補してみましょう。

「えー、無駄な仕事を押し付けられるだけでは?」と思うかもしれませんが、そもそも声がかからないよりも、まだ仕事を振られる方がずっと価値があると思います。そうやって先に他者へ貢献する習慣を身につければ、「貸し」を作り続けられることになります。

 とはいえ、自分が「貸しを作っているんだ」という意識を持ちすぎてしまうと、押し付けがましい態度になりがちなので、ここは自然に振る舞いたいところです。まずは、慣れた作業から手伝っていくのが、ストレスが少なくていいでしょう。慣れた作業であれば、かかる時間も計算できるので、自分のペースを極端に乱すこともありません。