ハイテク株が、連邦準備制度理事会(FRB)のおかげもあって続いた9年間の好調期の後で下落に転じた。これは「続けられないことは、いつか必ず終わる」という、エコノミストのハーバート・スタイン氏が40年ほど前に示した有名な法則を思い起こさせる。アメリカ人は間違いなく株価が永遠に上昇し続けることを願っているが、今回のハイテク株の急落は健全な調整局面のように見える。株価は31日には反発したが、その前日までにハイテク株中心のナスダック総合指数は、8月のピーク時から12%の下落を記録していた。いわゆるFAANG5社――フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの親会社のアルファベット――の株価下落は、S&P500種株価指数を調整局面へと押し下げた。10月中にネットフリックスは21%、アマゾンは20%下落。テキサス・インスツルメンツ、IBM、エヌビディアなどの株価も大幅に下落した。