サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は野心的な社会改革を推し進める一方、反対意見を断固として許すなとも命じていた。反体制派取り締まりの指揮を執っていたのが、皇太子の側近中の側近サウード・カハタニ氏だ。同氏は反体制派ジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害に関与したとされている。カハタニ氏の職務内容に詳しい人々によると、同氏はカショギ氏を標的とした今回の事件に密接に関与していたという。カショギ氏を説得して米国からサウジへ帰国させようとしていたほか、在イスタンブール・サウジ総領事館での同氏殺害計画や実行にも関わっていたとされる。カハタニ氏は皇太子のメディア顧問を解任され、犯罪容疑で取り調べを受けているという。
サウジ記者殺害、皇太子側近が果たした役割とは
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