トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領が6日、米政権が今週発動した対イラン制裁に従わない意向を明らかにした。米トルコ間の緊張緩和に向けた新たな支障が生じる可能性がある。エルドアン氏はトランプ政権を強く非難し、制裁が世界の秩序を乱すリスクになると指摘。「帝国主義的な世界で生きたくはない」と記者団に述べ、「そのような制裁に従うことは絶対にしない」と続けた。同氏はまた、イラン産天然ガスの輸入が止まればトルコは冬を越すことができなくなるとし、「寒さの中で国民を凍えさせることはできない」とも述べた。トルコで自宅軟禁に置かれていた米国人牧師が先月解放されて以降、両国政府は関係改善に努めてきた。だがエルドアン氏による今回の批判はその姿勢と対照的な内容となった。