これらの結果をまとめて考察すると、いくつかのポイントが見えてきます。

 まず、「終わらせ方」が決定的に重要だということと、逆に、世間に出回っている「うまくいく会議のTips」などでしばしば指摘される、事前準備や目的の明確化などの「始まり方」はほとんどムダ指数に影響していません。「限られた人だけがしゃべる」といった議論の偏りも、統計的には有意ではありませんでした。データから見る限り、何よりも「終わらせ方」こそが会議のツボのようです。そして、同時に見えてくるのは、その終わり方をコントロールする「司会者」の役割の重要性です。

 では、会議の終わらせ方、司会者の役割は企業でどのくらい意識され、実践されているのでしょうか。残念ながら、「司会者が決定事項と次に行うことを明確にしている」会議は、全体の19.5%と2割を切っています。「所要時間の制限」は17.6%とさらに低くなります(※)。データを素直に解釈すると、企業で行われている会議の8割以上に改善の余地がありそうです。

(※メンバー層n=5000ベースの回答割合)

職種別「ムダ会議」の特徴
最も多いのは企画・クリエイティブ系?

 これらの会議の特徴は、職場に強く紐付いています。職種ごとに数値を見てみましょう。

 こう見ると、企画・クリエイティブ系職種にはムダ会議の種がたくさんありそうです。終了時刻が予定より延びる、「何も決まっていない」が、ホワイトカラーと企画・クリエイティブ系については「あてはまる」が3割を超えており、極めてムダを増やしていそうです。会議の中身を見ると、企画・クリエイティブ系職は、ブレスト・アイデア出しが多く、全体の会議時間も6職種区分では最も多くなりました。答えのない議論に多くの時間を割いているようです。

 ここまで、データから見えたポイントをまとめておきまししょう。改めて言うと、年間数百時間を費やす会議のうち、2~3割がムダとされています。これは、多くの職場の労働生産性を直接下げているでしょうし、間接的にモチベーション低下や徒労感を増すことに繋がります。ムダのない会議への肝要なポイントを3つにまとめると、次のように整理できます。