西成あいりん地区
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大阪の魔境
あいりん地区

『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』書影
『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』 國友公司著 彩図社 1500円+税

 かつては釜ヶ崎とよばれ、いまは、あいりん地区とよばれるドヤ街が大阪・西成にある。

 その中心にある三角公園から北東方向を撮影したのが本書『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』表紙の写真だ。右奥にひときわ高くそびえているのが地上300メートル、日本一の高さを誇るビル「あべのハルカス」。左側に壁のように見えるが大阪市立大学医学部附属病院、そのすぐ向こう側は大阪市立天王寺動物園である。

 土地勘のない人にもわかってもらえるだろう。あいりん地区は多くの市民が憩う場所から目と鼻の先にある街だ。しかし、大阪市民の多くは、その名を知っていても、足を踏み入れたことはないはずだ。わたしもその一人である。この本を読めばわかる、ここは大阪の魔境なのだ。