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 週刊ダイヤモンド2018年11月17日号は「お得×旨い×テック 外食新格付け」です。今、外食産業はITやテクノロジーの浸透で環境が激変しています。そんな中で、外食生き残りの鍵を握ると言われているのがアプリ。各社はどんな戦略を持っているのか。今回の特集で実施した消費者調査で、総合満足率が上位だったマクドナルド、スターバックス、丸亀製麺のデジタルマーケティング責任者に話を聞きました。本誌に掲載した記事を、ダイヤモンド・オンラインで特別公開します。

 外食産業において、今やアプリを使った販売促進は成長のための必須条件となりつつある。大手各社は他業界から“異能”の人材を招聘し、デジタルマーケティングへの投資を加速させている。現時点で先行するアプリ強者たちの戦略とは何か。

 本誌編集部のアンケート調査で今回、アプリの総合満足率1位に輝いたのが、日本マクドナルドホールディングスだ。累計ダウンロード数は国内人口の半数近い4800万に達し、今や外食産業におけるアプリ王者の座を揺るぎないものとした。

 マクドナルドのアプリは2015年4月にリニューアルされ、「朝マック」や「ハッピーセット」などのタグを設定してより分かりやすい形に刷新した。それと同時に充実させたのが、ニュースの発信機能だった。

 同社マーケティング本部ナショナルマーケティング部部長の小室武史氏は、その狙いについて「発売前の認知が商品の成否を左右する。一方的な配信ではなく、ユーザー同士が口コミで広げられる話題づくりの場としたかった」と明かす。

 当時、マクドナルドでは消費期限切れ鶏肉の使用など品質問題が発覚し、深刻な客離れが起きていた。小室氏は「従来と同じことをしても業績は回復できない。ポジティブなニュースを世の中に出していこうという会社全体のセンチメントもあった」と振り返る。