「モノのインターネット(インターネット・オブ・シングス=IoT)」については誰しも聞いたことがあるだろう。冷蔵庫や自動車、産業用制御システムなどあらゆる製品がインターネットに接続され、相互につながるネットワークを形成するものだ。次に訪れているのが「人体のインターネット(インターネット・オブ・ボディーズ=IoB)」。人間の身体に装着または体内に埋め込むスマート・デバイスのネットワークのことだ。だが人体を技術プラットフォームとして使うためには、法律面でも政策面でも数々の難しい疑問が持ち上がる。規制当局者や裁判官はそれに答える準備ができているだろうか。一例を挙げると、人間の身体にあるIoBデバイスを管理するのは誰なのか、人体から引き出したデータを使用できるのは誰なのか、デバイスが意図した通りに機能することを確かめる責任は誰にあるのか、といったことだ。
人体がネットにつながる「IoB」、どう規制するか
人の身体に装着または埋め込むスマート・デバイスの問題点は
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