自動車業界で最も尊敬される経営者の1人であるカルロス・ゴーン氏の突然の逮捕は、同氏が10年以上かけて築き上げ、そして支配してきた日産・ルノー連合の亀裂を露呈させた。  ルノーの最高経営責任者(CEO)兼会長を務めるゴーン氏は、有価証券報告書に報酬およそ50億円を過小記載していた容疑で逮捕され、現在、東京拘置所で拘留されている。日産は会長を務めていたゴーン氏が長年にわたり多くの不正を行っていたとする声明を発表。同社は22日、臨時の取締役会を開き、ゴーン氏の会長解任を決議した。