自動車業界で最も尊敬される経営者の1人であるカルロス・ゴーン氏の突然の逮捕は、同氏が10年以上かけて築き上げ、そして支配してきた日産・ルノー連合の亀裂を露呈させた。ルノーの最高経営責任者(CEO)兼会長を務めるゴーン氏は、有価証券報告書に報酬およそ50億円を過小記載していた容疑で逮捕され、現在、東京拘置所で拘留されている。日産は会長を務めていたゴーン氏が長年にわたり多くの不正を行っていたとする声明を発表。同社は22日、臨時の取締役会を開き、ゴーン氏の会長解任を決議した。容疑が立証されれば、ゴーン氏は10年間、収監される可能性がある。ゴーン氏は逮捕後、外部との接触を事実上断たれた状況にある。そのためゴーン氏からのコメントは得られていない。同氏は正式にはまだ起訴されておらず、21日には10日間の勾留延長が認められた。
ゴーン逮捕の衝撃、深まる日産・ルノーの亀裂
WSJの取材からは、考えられていた以上に対立していた内部事情が浮かび上がった
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