もしあなたが、米国では少数派となりつつあるが、ピックアップトラックやスポーツタイプ多目的車(SUV)ではなく乗用車を好むならば、ちょっと悪い知らせがある。あなたの選択肢はますます狭くなるだろう。大型車からサブコンパクトカーまで90種類のモデルから選択できたのはつい2年前だ。それが来年には62種類にまで縮小する。ゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・クルーズ」やフォード・モーターの「フォーカス」をはじめ、従来のラインアップから姿を消す乗用車の一部は、海外では生産や販売が続けられる。つまり米国では入手できないということだ。これは主にメーカーの戦略上の選択を反映する。GMやフォード、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、販売台数が減り続ける利幅の薄い乗用車よりも、もうけの大きいピックアップトラックやSUV、電気自動車(EV)、自動運転車のラインアップを充実させることに資本を投入すべきだと判断した。
米消費者の受難:貿易が縮小するほど減る選択肢
品ぞろえが多様化すると経済は拡大する
有料会員限定
あなたにおすすめ