最近の米株式市場の低迷は、ハイテク銘柄が売られたことが大きな要因だ。急成長するIT(情報技術)企業に対し、金利上昇局面でも同じペースで売り上げを伸ばし続けるのは難しいのではないかとの懸念が一部投資家に広がった。これが一時的な相場急落なのか、市場のけん引役が入れ替わる合図なのかを投資家は見極めようとしている。貿易問題での前向きな動きが相場を押し上げることに期待をかける向きもあれば、ディフェンシブ銘柄、すなわち安定した収益と配当で知られる生活必需品、公益事業、ヘルスケアなどを増やすよう投資家に忠告する声もある。世界的に景気が減速し、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月の会合で追加利上げに踏み切ることが予想される中、相場が大きく揺れ動く状況は今年最後の数週間も続くとみられている。
米国株の次のけん引役は? 2018年終盤を分析
IT株下落は一時的なのか、それとも市場の主役交代なのか
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