
夏本番、強い日差しを浴びる機会が増えてくる時期です。紫外線は肌にとって大敵。日焼け止めや日傘など外からの防御に加え、食事などで内側からケアすることも欠かせません。(管理栄養士 岡田明子)
2つの紫外線が肌に与える影響
紫外線は波長によって、主にUVAとUVBにわかれます。UVAは、肌の奥の真皮まで届き、シワやたるみの原因になります。UVBは、表皮に作用し、日焼けや炎症、シミの原因になります。
特に40代以上になると、元々備わっている抗酸化力が低下するため、紫外線の影響を受けやすくなります。シミやシワの進行が加速したり、肌の乾燥も目立つようになってきます。
紫外線を浴びると、体内では活性酸素が大量に発生します。この活性酸素は、肌の細胞やコラーゲン、エラスチンなどを酸化させ肌のハリや弾力を奪います。これに対抗するために重要な働きをする栄養素は次の4つが挙げられます。
ビタミンC
紫外線によるメラニン生成を抑える働きがあり、シミ予防やコラーゲンの生成にも関与しています。ブロッコリー、赤ピーマン、黄ピーマン、ゴーヤ、キウイフルーツ、オレンジなどに多く含まれています。ビタミンCは、水に溶けやすく熱に弱いため、生やスープなどで汁ごと食べるのがおすすめです。
ビタミンE
細胞膜の脂質が酸化されるのを防ぎ、肌細胞を守る働きがあります。血行促進にも関りがあり、くすみのない透明感のある肌にもつながります。アーモンド、落花生などのナッツ類、サーモン、モロヘイヤ、かぼちゃなどに多く含まれています。