ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が先週末の首脳会談でまとめ上げたとされる貿易の枠組みに関する高揚感はもはや消えた。アルゼンチンでの米中会合で貿易面の確かな前進があったとする米当局者らの話を受け、週明け3日の各国株式市場は急伸した。しかし翌4日には、具体的内容がないように見えることと、債券利回りが景気減速の予兆とされる水準へと低下し始めたことを受け、株価は反落した。  これは過剰反応だろうか。そうかもしれない。しかし、1日の米中合意が結局のところ、寛大に見ても内容が希薄であることは分かっている。