社長タイプを極めるには、会社選びが重要である。とくに重要なのは、会社の規模だ。会社の規模によってどういう仕事をどの程度まかせられるかが異なり、仕事のまかせられ方によって成長スピードが大きく異なる。つまり大きな仕事やある得意先の仕事を丸ごとひとりに任せるような会社に入社すれば、ビジネスパーソンとして飛躍的に成長することができるというわけだ。

 そのためには、中小企業の段階を少し抜けた程度の、システムが完成しようとしている会社を選ぶとよい。大企業では、仕事の分業化が進み、業務が固定化してしまう。若いうちから大きな仕事をまかされることは難しいといえよう。

 この領域でレアな人材になるためには、仕事に取り組むマインドを根本から変える必要がある。つまり人から与えられる「作業」をする人ではなく、自ら主体的に取り組む「仕事」をする人になるというマインドが必要だ。人から与えられてばかりでは、能力も希少性も高まらない。あなたに与えられた「作業」をプロジェクトの全体像から捉え、自分なりに「仕事」に変えていこう。

◆「技」を求める自営業タイプ
◇1万時間で技術を身につけろ

「自営業タイプ」は、「経済的価値」を重視し「プロ志向」のタイプだ。組織に属していてもいなくても、自分の能力を磨いて独立することをめざしている、「技」を求める人たちだ。ここでは、この領域で1%の人になる条件を1つ紹介する。

 その条件とは、自分がプロになる分野をひとつ決め、その分野に1万時間を投じてスキルや技術を磨くことだ。1万時間あれば、好き・嫌いも得意・不得意も関係なく、必ずプロレベルに達することができる。

 1万時間を捻出するには、「何をやるか」だけでなく「何をやらないか」も重要になってくる。だが会社で偉くなればなるほど、自分の仕事が非生産的な仕事に侵食されていってしまう。この非生産的な仕事を著者はSSK(接待・査定・会議)と呼ぶ。SSKは会社にいることの“税金”として、管理職であれば会社にいる時間の6~7割、多い人では9割もの時間を奪われてしまうものだ。だがプロをめざすなら、SSKを減らして自分が本来やるべき仕事に時間を投じることが必要だといえよう。会社がらみの飲み会を減らしたり、会議の時間を短縮したりする工夫をすることだ。