欧州のリーダーらはドナルド・トランプ米大統領の交渉術が嫌いかもしれないが、中国に関する懸念では大統領と意見が一致している。トランプ氏を敵に回している余裕もない。90日間の「休戦」に合意してから9日後、。中国が米国産農産物を購入するとの合意は簡単だろうが、中国の経済モデルという根底の問題は一筋縄では解決しない。両国にとってやはり大きな貿易相手である欧州連合(EU)は、この断続的な米中貿易紛争で奇妙な位置につけている。米中摩擦は欧州の輸出企業にとって追い風だとの主張もある。だがEUがあからさまに漁夫の利を得ることはできない。例えばエアバスがボーイングの代わりに航空機を中国に売れば、ホワイトハウスの怒りを買うことは必至だ。
トランプ氏の対中交渉、欧州は暗黙の支援
米大統領の交渉術を好まない欧州、中国への懸念では意見が一致
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