そろそろ1年の締めくくりの時期。今年の労をねぎらうために、そこかしこで忘年会が開催されている。飲食店の書き入れ時でもあるが、飲み会が続けばトラブルも起こるもの。楽しいはずの忘年会が台無しになってしまっては大変だ。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)
今年の5月、とある地方都市職員が昨年の忘年会で起こした事件が報じられた。40代の職員が飲食店で上司2人の胸元をつかみ、止めようとした同僚男性の頭を平手打ちにしたという。被害はこれだけではなく、その場に居合わせた女性職員がショックで2ヵ月の療養休暇に。職員は停職3ヵ月の懲戒処分となった。(参考:産経新聞5月18日付記事)
上司を相手に、よほど腹に据えかねたことがあったのかもしれない。しかし積み重なった鬱憤(うっぷん)を抑えきれなくなったとはいえ、手を出してしまったら最後だ。ショックを受けた女性職員のように、周囲に与える影響も計り知れない。
これから紹介するのは、年末のこの時期に起こった忘年会での修羅場の数々。何かとタガの外れやすい年末ではあるが、あまたのビジネスパーソンたちが犯してきた過去の失敗を顧みて、どうか今年の忘年会に生かしてほしい。
呼んでも人が集まらない
悲しい忘年会
「私の職場は、すごく仲が悪いわけでもないのですが、飲み会の参加率がすごく低いんです……。20人ほどいる部署で、昨年の忘年会に出たのは6人、そのうち2人は1時間ほどで帰りました。そういう時代だと割り切って少人数で楽しめばいいと思うのですが、チームリーダーが不満そうで、昨年の忘年会では会が進むに従い不機嫌になって大変でした」