英国で投資家の不安をかき立てているのは欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)だけではない。市場は、社会主義者を自認するジェレミー・コービン氏が率いる労働党政権誕生の可能性におびえている。コービン氏は労働者の取締役会参加や銀行解体、エネルギーの値上がり凍結、法人税引き上げ、水道・鉄道・郵便など公益事業の国有化といった政策を掲げる。。メイ氏はこの日、自身を首相の座から引きずり下ろせば、「ジェレミー・コービンとジョン・マクドネル(影の財務相)を利するだけだ」と身内の保守党議員に警告していた。アリアンツ・グローバル・インベスターズのグローバルストラテジスト、ニール・ドウェイン氏は「ジェレミー・コービン政権は、いかなるブレグジット、もしくはブレグジット撤回よりもはるかに悪い」と話す。労働党政権が誕生すれば、通貨ポンドはさらに20〜30%急落し、英国債も弱含むと同氏は予想している。「英経済にとって絶望的だ」
ブレグジットより怖い? 市場が恐れるコービン政権
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