「いかにしてお金を稼ぐか」は二流社員、
「稼いだお金をどう使うか」が一流社員

 逆に、心配りができない社員もいました。
 武蔵野は社員旅行で毎回恒例のじゃんけん大会を行います。
 会社に届いたお中元を社員に売却したお金を普段から貯めておき、じゃんけん大会の優勝者が総取りする。優勝した社員にとっては臨時のビッグボーナスです。

 とはいえ、“カネの道理”がわかっている社員は賞金を独り占めしません。

 今年(2018年)優勝した佐藤将太課長は、
自分の賞金から各事業部に3万円ずつ配った。

 しかし、数年前に優勝した一般社員は、賞金をすべて自分のものにした。
 そのこと自体は他の社員から責められることではありませんが、
まわりに還元する気持ちがない自分本位の社員からは、自然と人が離れていく。

結果的にその社員は2年後に辞めていきました。
この社員はお金の使い方を誤って、自分で自分をダメにしてしまった。

 このことについては、私も責任を感じています。
 お金の使い方がまだわかっていない一般社員に分不相応の賞金を与えたのが、
そもそもの間違いだった。

「お金は愛」だとしても、過保護になると本人が身を亡(ほろ)ぼす。
 大いに反省して、それから一般社員は賞金3万円までのルールに変更しました。

 入社2年目で課長になった社員も、途中で辞めていった社員も、
同じ採用試験に合格してわが社の一員になりました。

しかし、お金の使い方が違えば、その後の人生も変わっていきます。
「いかにしてお金を稼ぐか」を考えているうちは二流社員。

「稼いだお金をどう使うか」を考えるレベルになって初めて一流社員となり、出世の道が拓けます。